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変形性関節症の治療法
「水を集める磁石、コンドロイチン」
こちらのコラムでは変形性関節症の治療法についてご案内していきたいと思います。
さて、グルコサミンが軟骨の「網」の隙間に巣ごもるプロテオグリカンの形成に携わるのに対し、コンドロイチン硫酸は水分を吸引する磁石のような働きをします。
コンドロイチン硫酸は糖の鎖のような構造をしており、プロテオグリカン分子に水分を送り込むという、重要な仕事をしています。
この仕事が重要な理由は次の二つです。
・水分はスポンジのような緩衝剤となる。
・水分は軟骨内に栄養分を運び込む。
関節軟骨には血管が通っていないため、関節にかかる圧力が変わるたびに軟骨に入ってきては出ていく液体から、栄養をもらうしかないのです。
この液体なしでは、軟骨は栄養失調になり、痩せこけて、もろくなってしまいます。
軟骨の水分維持に、コンドロイチン硫酸はどう関わっているのでしょうか?
コンドロイチン硫酸は鎖状の物質です。
立派な木の太い幹を思い浮かべてください。これがプロテオグリカン分子の背骨にあたる部分だとします。
幹から伸びている太い枝はさらに細く枝別れします。この小枝がコンドロイチン硫酸の鎖にあたるもので、一本の太い枝から100本の小枝(コンドロイチン硫酸)が出ています。
すべての鎖はマイナスの電気を帯びているため、鎖は互いに反発し合います。磁石と同じです。
棒磁石のN極をもう一本の磁石のS極に近づけると、引き合います。逆に、N極同士を近づけようとしても、反発し合って、くっつこうとしません。コンドロイチンの鎖も同じ仕組みで反発し合い、軟骨内に隙間ができます。
この隙間に、水分が溜められるのです。
一つのプロテオグリカン分子にはコンドロイチンの鎖が一万本あると言われており、かなりの量の水分を溜めることができます。
私たちは毎日の食事でコンドロイチン硫酸を摂取しています。どんな肉にもコンドロイチン硫酸は含まれ、特に骨の周りのすじ肉に多く含まれます。口から入ったコンドロイチンは体内で吸収され、体中の組織に送り込まれるのです。
<コンドロイチンの特徴>
・軟骨を分解する酵素の活動を妨げ、軟骨の不必要な取り壊しを防ぐ
・軟骨への栄養補給を邪魔しようとする酵素を止める
・新しい軟骨の材料となるプロテオグリカン、グリコサミノグリカン、コラーゲンの生成を促す
・グルコサミンと協働する
都合の良いことに、コンドロイチン硫酸の栄養補助食品は、自然に体に入ってくるコンドロイチンと同じように作用します。
6年間にわたる研究の結果、1日に1.5〜10gのコンドロイチン硫酸を摂取しても、毒にはならないことがわかっています。
つまり、軟骨本来の機能が低下してしまっても、その分を埋め合わせる方法があるということです。
参考にしてみてください。
<続く>
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