変形性関節症の治療法
「変形性関節症に対する新しいアプローチ」

こちらのコラムでは変形性関節症の治療法についてご案内していきたいと思います。

さて、薬で痛みを和らげたり、危険が伴う手術をする代わりに、ヨーロッパやアジアの一部（アメリカでも少数ですが急速に拡がりつつあります）では、このようなその場しのぎの治療ではなく、変形性関節症の原因そのものに働きかける治療を行っています。

健康食品を組み合わせて摂取するという療法によって、何人もの患者さんの病気の進行を遅らせ、最終的には病気そのものを除去することに成功しているのです。

この新しいアプローチの一体何が画期的なのでしょうか？

この療法はグルコサミンとコンドロイチン硫酸という２種類の栄養補助食品を摂るというものです。グルコサミンとコンドロイチン硫酸を購入するのに処方箋は必要ありません。アメリカの主な健康食品店で手に入ります。（日本でも同様に健康食品として手に入るようになりました）

この２つの物質は微量ではありますが、私たちの体内で生産され、利用されているもので、明らかな副作用はありません。非ステロイド系抗炎症剤やコルチゾン注射が体に及ぼす害を考えると、これは画期的です。

何十年もの研究の末、グルコサミンやコンドロイチン硫酸は人間にも動物にも効くということが実証されました。

ヨーロッパなどではずいぶん前から実践されてきたこの療法を、アメリカの医学界は見逃していましたが、ここへきてやっと、見直されるようになったのです。

ヨーロッパでもグルコサミン、コンドロイチン硫酸はいまだ薬として正式に認められているわけではありません。しかし、いくつかの製薬会社が変形性関節症の治療薬として開発中であり、すでに数多くの臨床試験も行われています。

苦痛を伴い、体が衰弱するこの病気を、何千万ものアメリカ人が患っています。医者の多くはこれを不治のものと考えているようですが、実際は、グルコサミンとコンドロイチン硫酸によって変形性関節症の進行を防ぐことができるのです。この２つの物質は、他の筋骨格系の病気にも効果があるかも知れません。

世界の他の国々では既に周知のこの事実がアメリカや日本でも受け入れられてもいい頃ではないでしょうか。

＜続く＞

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