高齢化の進展などに伴い、関節痛や関節炎に対する関心が高まっていますが、そうした関節のトラブルでも特に深刻なのが変形性関節症です。

変形性関節症とは、長い年月、使われ続けた膝などの関節にある軟骨が擦り切れてしまって、元に戻らない状態を言います。こうなると骨と骨が直接ぶつかることになりますので、激しい痛みが関節を襲うことになります。

治療方法としては、関節への負担を減らすことが効果的で、ダイエットなどのほか、筋力を維持することも、症状の軽減につながると言われています。

また重い関節症の場合は、人工関節に取り替えるなどかなり大掛かりな外科手術が必要な場合もあります。

できればこうした手術は体に負担がかかる上に失敗する可能性もゼロではありませんから、なるべく避けたいというのが一般的な感覚と思います。

そうした関節痛に悩む人に人気の成分がグルコサミンです。グルコサミンとは、グルコースにアミノ基が付いた、糖の一種で、人間の皮膚や軟骨などにもペプチドグリカン、糖たんぱく質として含まれていますが、人気の理由は、グルコサミンには軟骨を形成し、磨り減った軟骨を再生する働きを持つからですね。

この働きにより、関節炎や関節痛の軽減が期待されている、というわけです。

グルコサミンはヨーロッパでは伝統的に関節痛に効く薬として利用されてきましたが、本格的にその効果が検証されたのは１９６０年代のドイツとイタリアでの実験です。また１９８２年にはポルトガルで、変形性関節症の症状緩和の効果が検証されました。そういう意味ではまだ新顔の薬効成分と言えるのかもしれません。

なお関節痛にはこのグルコサミンと共に、高い保水能力のあるヒアルロン酸や、グルコサミンの摂取を助けるコンドロイチンを同時に摂ることで更なる相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら３つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。

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